マネジメントの共通言語を作り、更なる成長を目指す強い組織へ

株式会社アルゴリズムは、創業から約5年、正社員数約30名で、年商は40億円規模という新進気鋭の医療DXベンチャーだ。
20代ながら豊富な事業経験で会社を牽引する代表の勝俣氏は、さらなる成長を目指すため強い組織作りに取り組んでいたーー。

医療領域に大きな可能性を感じ、医療DX事業にシフト
ーーまずはじめに、アルゴリズムさんの事業概要について教えてください。
「知的探究心で、新しい仕組みを創造する。」をミッションに掲げ、医療領域のDXを通して、社会課題を解決する「仕組みづくり」の会社です。
現在は医療情報メディアの運営と、オンライン診療プラットフォームの開発を行っています。
ーー何度かピボットされて今の事業にたどりついたそうですが、どのような変遷をたどられたのでしょうか。
元々、私と副社長の金田が学生時代にメディア運営をしていたこともあり、メディアを買収して伸ばすところから事業を始めました。
その後、webマーケティングの知見を活かしてクライアントの集客支援事業を展開したところ、あるオンライン診療事業での施策が大成功したんです。
その会社の色々な数字を見ていく中で医療領域に大きな可能性を感じ、そこから一気に医療DX事業にシフトしていきました。
ーーなるほど。1つに集中して強みを作るというのは勝俣さんのこだわりなのでしょうか?
メディア事業の時に、美容・旅行・買い物など複数のテーマのメディアを同時に運営していたのですが、結果的にそれでは会社や事業が強くならないことに気付いたんです。
その経験から、次は伸びていく兆しの見えた領域に全リソースを集中しようと決めていました。
COO、CTOが続々と抜けていく。組織崩壊を経験して、次は失敗できないというプレッシャーがあった
ーー組織やマネジメントに対して投資しないといけないと考えたのはどういった背景があったのでしょうか?
メディア事業も組織も急拡大する中で、ミッションやバリューの浸透不足が原因で組織が上手く回らなくなり始めたんです。
COOやCTOといった事業部のトップだけでなく、彼らについていくように各事業部のメンバーも去っていき、30人ほどいたメンバーが一気に半分になってしまいました。
そんな状態を脱するべく、会社として大事にすべきものを明文化し、また0から強い組織を作るための対話を金田と続けました。
すると、不思議なもので組織に向き合い始めたら現在のメイン事業である医療DX事業を見つけることができたんです。
医療DX事業を深掘りすると決めてから一気に会社が成長していきました。
ただし、事業が成長する一方で、一回組織崩壊を経験している身としては素直に会社の成長を喜べない一面もありました。
ーー素直に会社の成長を喜べない、とはどういうことでしょうか?
実力以上の結果が出ているという自覚はあって、うまく行っているときこそ今後は足元をすくわれないようにしようと考えていました。
この少人数でも成果が出てきたからこそ、前回の反省を踏まえてどんなフェーズに移ったとしても成果を出せる組織作りに着手しようという思いから、今回EVeMプログラムの導入を決めました。
以前、組織が崩壊した時に残ってくれたメンバーがずっと事業を引っ張ってくれていたのですが、その時のメンバーはマネジメントスキルを身につけていた訳ではなく、経験やコミュニケーション力、そしてベンチャー特有の胆力でなんとか頑張ってくれていました。
彼ら、彼女らの胆力頼みになるのではなく、再現性が高い組織づくりを出来るようになるために、今ここで会社全体でマネジメントの作法を学んでいく必要があると思ったんです。
共通言語をもとにした会話が生まれ、再現性の高い組織作りの基礎ができた
ーー実際にEVeMプログラムを受けて、どんな学びがありましたか?
全てが学びだったのですが、EVeMの型という共通言語が社内にできたことが一番大きいです。
最近社内でも「EVeMでこう習ったと思うんですけど」という会話がよく行われています。
共通言語ができたことで、マネジメントについてお互いにフィードバックしあえる環境ができたのが非常に良かったです。
ーーどんなテーマでよく話題になっているのでしょうか。
アサインメントは社内でよく話題になるテーマです。
マネージャーは自分のメンバーに置き換えて考えやすいですし、良いアサインメントができるとメンバーの成果やモチベーションが目に見えて変わってくる重要な業務です。
これまでは、メンバーにお願いした仕事が上手くいかなかった原因がわかっていなかったのですが、タイプごとに最適な仕事の任せ方の仮説が立てられるようになり非常に役立っています。
実際に私もプログラム受講中にリアルタイムでアサインメント変更をして、効果を実感しています。

単純な方法論に終始しない、人間性も磨かれるプログラム
ーーEVeMのメソッドの中で特に印象に残ったのはどんなところでしょうか。
EVeMのプログラムの中でも、目標設定や方針策定などに関しては実務に落としやすく、弊社でも実際に運用が始まっている型の一つです。
その中でも、私が個人的に一番印象に残ったのは「人は感情の生き物である」という言葉でした。人に真摯に向き合う、マネージャーとしての姿勢の部分が実は一番重要なのではないかと考えさせられました。
マネジメント研修と聞くと、ノウハウでなんとかしようという表面的な方法論や自社に合わない型を押し付けられるんじゃないかと思う方もいらっしゃると思います。
私が誰かに紹介するときは、EVeMは全然違うということを伝えたいですね。
ーーそう言っていただき嬉しいです。勝俣さんはEVeMのメソッドをどのように捉えていらっしゃるのでしょうか。
プログラム自体、教科書的に学ぶというよりは実体験がベースになっていて、講義内でも経験談を話してくれるところが研修とは違う体験だったと思います。
マネジメントは型通りにロジカルに実行すれば全て上手くいくわけではなく、人と関わる上での大事な心得という大前提の部分から入っているところも、ただの方法論ではないと感じるポイントです。
EVeMで学んだことをベースに社内でのコミュニケーションが生まれると、人間的にも成長できるのではないかと思っています。
経営陣で同じプログラムを受けることの大きなメリット
ーープログラムを受ける前と受けた後で一番変わったことを教えてください。
受ける前は今の自分達の課題が何かわかっていない状態だったので、EVeMの型に照らし合わせて自分たちの足りない部分が見えてきたのは大きな変化だと思います。
3ヶ月で全てを身につけられるものではないと思っているので、組織全体が大きく変わっていくのはこれからだと思ってます。
ーー今回経営陣4名で受けたことの意味はどのように捉えていらっしゃいますか?
経営陣で同じ学びを得ることは、些細なように見えて実はとても重要だったと思っています。
1人で受けて会社に浸透させることは不可能に近いと思うのですが、今回4名で受けたことによって初めての発見もありましたし、日頃から組織に関する会話がたくさん起こっています。
複数で受けるメリットは相当大きいのではないでしょうか。
ーー最後に、EVeMのプログラムはどんな方におすすめでしょうか。
マネージャーはもちろんですが、経営者には全員におすすめしたいです。経営者は、自分のマネジメントに対してフィードバックされる機会や、新たに学ぶ機会が非常に少ないと思います。
私の場合、学生起業でマネジメントを受けた経験もなかったので、同じようなバックグラウンドの方には是非おすすめしたいです。
ーー勝俣様、ありがとうございました!
EVeM HERO INTERVIEW
インタビュイープロフィール
株式会社アルゴリズム
代表取締役社長 勝俣 篤志 氏
1997年生まれ。
高校時代から複数のWEBサービスを立ち上げ、運営を始める。
東京大学教養学部理科Ⅱ類に進学、東大起業サークルに所属し、在学中の2017年に株式会社アルゴリズムを創業。
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